☆在宅翻訳家の兼業主夫的生活☆: 2011年12月
1人目の子にとって、2人目が生まれることの衝撃は、相当なものがあるといいます。
妻も私も末っ子なので、そんな気持ち、これっぽっちも知りませんでした。
その衝撃をたとえて言うなら、
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結婚してからこれまで4年間、夫とは仲良くやってきた。
ある日夫が、自分より4歳も若くてかわいい女を連れてきて、こう言った。
「これ、新しい妻。よろしく」
「何その『よろしく』って!?」
と憤慨するも、どうやらその新妻は、ずっとここに居座るらしい。
しかも、私の目の前でいちゃいちゃし始めた!!
どういうこと??
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って。
(言うまでもありませんが、ここで「夫」とはパパかママ、「妻」は第1子、「新妻」は第2子です)
これが、2歳、3歳差ならまだしも、4歳、5歳差になると、それまで過ごした時間が長い分、衝撃も大きくなるとか。
6歳ぐらいになると、ツラくても唇をかみしめながら我慢ができるようになるんだそう。
男の子と女の子にも違いがあって、女の子は比較的、新しいお人形が来たと思って、かわいがる子が多いんですって。
あとは同性のきょうだいよりも異性のきょうだいの方がマシとも言われているようです。
以上、まとめると、4~5歳差の兄・弟のケースが、最強ということになります。
うちはまさに、4歳3ヶ月差の兄・弟。
もちろん、個人差はありますよ。
うちの場合、その個人差がさらにひどい方向に出ているケースだと思います。
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次男が生まれるちょっと前、すなわちママの妊娠中から、取り乱すような日が増えました。
でも、生まれた日は、とても嬉しそうでした。
それから5日間の入院中、なるべく「おにいちゃんの住んでいるところにおとうとがやってくる」シチュエーションを作るべく、次男を迎え入れる準備を、パパと長男2人で意識してやりました。
例えば、ベビーベッドを2人で作ったり、部屋に飾り付けをしたり。
退院の日は、保育園を休ませて、パパと長男で、ママと次男を迎えに行きました。
そして、4人生活がスタートしました。
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最初の2ヶ月は、ママが家にいました。
なので、パパは長男、ママは次男という、2人育児体制が整っていました。
今思うとこのころは、「自分はお兄ちゃんである」という自覚と、「パパ・ママを取られた」という嫉妬が、交互に顔を出していたと思います。
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産後2ヶ月、ママが職場に復帰し、パパが、2人を見るように。
すると、だんだん雲行きが怪しくなってきました。
今までパパと2人で行っていた保育園に、弟もついてきます。
自分は歩いているのに、弟は抱っこ。
そして、あろうことか自分だけを保育園に置きざりにして、2人で帰っていくのです。
完全に、「兄としての自覚」よりも、「パパを取られた」という気持ちの方が、大きくなっていきました。
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それまで自分で箸やスプーンを使って食べていた食事も、パパのお膝で食べさせてもらわなければ食べなくなりました。
帰り道には、抱っこひもで弟を抱っこしているパパに、抱っこをせがむようになりました。
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パパ、つまり私は、かなり悩みました。
厳しく対応するべきか、甘えさせてやるべきか。
ネットで検索すると、「赤ちゃん返りはとにかく上の子を優先すべき」という意見が大多数。
下の子は、泣いていても、まだ何も分からない。それよりも、急にママを取られて寂しい上の子から。
それを真に受け、できることは何でもしてやろうという方向性に進んでしまったのです。
今思えば、そこら辺から、ずれが生じ始めたように思います。
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食事は全て、お膝で食べさせてやりました。
哺乳瓶で何かを飲みたいと言えば、何でも飲ませてやりました。
翼が生える2人抱っこも、進んでやりました。
正直きつかったけど、日を重ねるにつれ筋肉が付いてきたのか、少しの距離だったら余裕でできるようになりました。
そしてほぼ日常的に、2人を抱っこするようになりました。
保育園についても、「パパ帰っていいよ」と長男が言うまで、付き合ってやりました。
毎日だいたい30分以上、ひどい時には、1時間半も解放してくれませんでした。
(入園当初に比べたらそれでもだいぶマシですが。。)
1対1対応が必要だと考え、じじばばを総動員して、2人で向き合う時間を増やしました。
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数か月が過ぎ、何とか改善してきたかな?という頃、私の仕事が繁忙期に入ってきます。
それでも、赤ちゃん返り対応は、手を抜いちゃいけない。
そう思った私は、以前と変わらず、何にでも対応を続けました。
ところが、続ければ続けるほど、要求はエスカレートするのです。
私も、「とにかくお兄ちゃんを優先しなきゃ」と、時間をかけて対応します。
当然、いろんなところにしわ寄せが来ます。
幸い、私の両親が近くに住んでます。
家事は、どんどん両親にアウトソースしました。
食事は全て作ってもらい、そこで食べさせてもらうようになりました。
それでも時間は全然足りません。
削る所と言えば、睡眠時間以外にはありませんでした。
もともと栄養ドリンクに頼りがちな生活が、さらにひどくなりました。
いよいよ、1本数千円の高級ドリンクに手を出すように。
飲んでみると、なるほど翌日の疲れが全然違います。
これが、日常化していきます。
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師走に入り、仕事はより忙しさを増してきました。
日常的に睡眠不足。
次男の夜泣きも始まりました。
夜泣きのおっぱいはママが担当してくれています。
フルタイム勤務(帰宅は深夜)+夜泣き対応で、ママもだいぶ疲れが。
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「忙しい」という字は、「心を亡くす」と書きます。
ブームを作る方法それまで、育児に見返りを求めたことなんて、1度もありませんでした。
そもそも、「子供のために~をしてやった」という感覚を持ったことすらありませんでした。
いつも、「~をさせてもらえて楽しい・嬉しい」と思ってました。
それが最近は、「こんなにしてるのに」という、ケチな心に変わってしまっていたのでしょう。
それがおとといのイライラに出てしまったのです。
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完全に、路線変更が必要だと思いました。
このままでは体が持たないし、一度でもそういう気持ちをもってしまったという事実は、もう消えることはないでしょう。
タイミングよく妻も時間を取れたので、じっくり話し合いました。
そこで、これまで逃げていたことに気が付いたのです。
いえ、気が付いていたけど避けていたことに、向き合うことにしたのです。
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これからは、「兄スイッチ」を入れること。
これに専念したいと思います。
当初はちらほらと見え隠れしていた「お兄ちゃんとしての自覚」。
でも、「何でもお兄ちゃん優先」路線を始めてから、その自覚がどんどんなくなり、今ではほとんど見られなくなってしまいました。
それを、復活させてあげること。
これが、今の私たちの使命だと思います。
いくら長男の心がツラかろうと、弟がいるのは紛れもない事実。
それをいくらごまかそうと、本質的な解決にはなりません。
逆に、その事実を受け入れさせない限り、事態は一向に解決しないのです。
(もちろん、自分の仕事の見直しもですけどね。これはやるだけなので、ここに書くほどのことでもないと思って省略しています)
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かなり回り道をして、言うなれば「当たり前」の結果にたどり着いたことになります。
このブログも読んでくださっている方も、「こいつは一体いつその『当たり前」』に気付くのか」と思われていたかもしれません。
でもまあ、人生、何事も初めての連続ですからね。
回り道してナンボですよね。
この経験は、必ず、今後の糧になると思っています。
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今日は一気に長々と書いてしまいましたが、以上、今後の決意です。
いつもの記事は何度も推敲してアップすることが多いのですが、今日のはこのまま、勢いで上げさせていただきます。
後で読んで自分で恥ずかしいと思うけど、今の、生のキモチを記録しておきたいので。
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おとといの記事には、多くの方からコメントをいただき、ありがとうございます。
どのご意見も心に響くものがありました。
そして何よりも、こんな風に自分たちを応援してくれている方がたくさんいることを、心から幸せだと思います。
皆様の意見を自分なりに消化しながら、今後につなげていきたいと思います。
本当に、いつもありがとうございます。
こんな私たちですが、これからもよろしくどうぞ、お願いいたします。
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