ヒプノセラピー≪前世療法≫~あの世を旅して|RAINBOW ORB ~毎日がヒーリング日和~
~どこに行きたいのだろうか。ズボンにベスト姿の若者は旅をしている。どこに行きたいのか分からない。噴水のある石畳の広場に辿り着き、噴水のところに腰をかけて、道行く人を眺めてみる。パフスリーブに白いエプロン姿の女の人、行き交う人たちを眺めながら、どこに行きたいのかわからない。どこに行きたいのだろう。~
・・・17世紀頃のヨーロッパに魂は降り立ちました。実家はスイスにあって、小さい頃は山小屋で両親と妹と4人で暮らす平和な日常がありました。森林に囲まれた故郷、父は木こりをしていて、まだ10代前半の彼は父の仕事を手伝っていました。けれどある日、事件が起こったのです。
仕事の最中に、何本もの木材が雪崩落ちて、下敷きになった木こりが亡くなるという事故でした。何人かが犠牲になり、彼の父親もその犠牲者の一人でした。それは彼の目の前で起こって、茫然自失で気がつくと、教会での葬儀の場面でした。
棺桶が並び、犠牲者の鎮魂の儀式が執り行われ、ほんとうは最前列にいなくてはいけないのに、彼は教会の入り口にいて、これは夢ではないかという心地で立っているのでした。教会の厳かな様子だけをリアルに感じて立ちつくしているのでした。
ラフの滝、ケンタッキー州
母親にも妹にも別れを告げず、若者は旅に出ました。あてのない旅、どこに行きたいのか分からない。どこに行ったらいいのだろう。スイスから遠く離れて、地中海を臨む町の公園で、暗い夜空を見上げて野宿をする若者の姿がありました。
若者は地中海に沿って旅をして、ブドウ園に辿り着きます。そこで働くことになり、そして同じくブドウ園で働く娘と恋に落ちるのです。金髪で巻き毛の彼女は、美人ではないけれど笑顔が可愛いくて、話していると心が安らぐのでした。彼女も彼を愛していました。けれど、どこから来たのか、自分についてほどんど語らない恋人は、いつか自分を置いて、何処かに行ってしまうのではないかと、いつも不安に思っていました。
やがて二人は結婚しました。時は流れ、彼は40に手が届いていました。ブドウ酒の樽を転がし、真面目に働き、妻の実家で妻の両親と暮らす彼、その顔は幸せに輝いていました。もうすぐ子どもが生まれるのです。
けれど子どもが2歳になる年に、彼は不治の病を患います。今年の夏を越せそうにない、彼にはそれがわかっていました。死を近くに感じながら、今の自分は幸せだと彼は感じていました。ただひとつの後悔は、母と妹に別れを告げず家を出たことでした。できることなら、会って謝りたいけれど、もうそれは叶わないことなのでした。
~あの世を旅して~
水は、ミシガン州に落ちる
やがて死を迎え、彼の魂は上昇し、地球を見下ろし、魂が行くべき世界へと入ります。そこは光の世界で、魂がときめくような輝きが満ちていました。今終えた人生を振り返って、家族を大切にしなければならないということを強く感じていました。
魂は次の転生の前に、その世界=あの世にしばらく留まることを決めました。そして、ある大きな川にたどり着きます。もうすぐ滝壷に吸い込まれる前の川の様相、少しためらった後で、魂は意を決すると、まっすぐに吸い込まれるようにして川に飛び込んだのでした。
ストンと足をつけると、そこは滝の裏にある洞窟のような場所でした。たたみ20畳ほどのスペースは明るくて、穏やかで、花の香りに満たされているのでした。なにか心地よい音楽も流れていて、そこにいるだけで、どんどんエネルギーが満ちてくるのを感じました。
尖がったエネルギーではなくて、まろやかなエネルギーが魂に満ちてきて、とても気持ちがよい場所・・・「ここがこんな場所だと知っていた。」そんな感覚がありました。
さて、その洞窟で十分に休息し、エネルギーチャージした魂は、次に藍色の場面に入ります。
"ライフルの滝州立公園"
そこにはガラスの建造物があり、そのガランとした中に入ってみると、空虚なエネルギーが身体をすり抜けていくのを感じていました。そこに長くいる必要はなく、家族がいること、空虚でないことの有難さを知るために、来る必要があった場所だと魂は理解していました。
次に魂は、黄土色の丘に登ります。その頂上は平らになっていて、神様に祈りを捧げるための場所でした。「わたしはここで祈りを捧げなければならない。」
そこで太陽に向かって両手を広げると、心を込めて祈りを捧げました。それは生きとし生けるものの幸せを願う、尊い祈りでした。胸は太陽のエネルギーに満たされ熱くなり、「しなやかに生きよ。」というメッセージが全身全霊に降り注がれました。
それから守護霊に出逢います。白い衣装、威厳に満ちた初老の天使は、テレパシーでメッセージを下さったのでした。そして、満面の笑顔の、あの若者だった時の前世の自分も、大切なメッセージを伝えてくれたのでした。
~直感に導かれて、東京からはるばるお越しいただいたY様にご快諾いただいて、ヒプノセラピーのセッションの最終部分だけを省いて綴っております。Y様、ありがとうございました(*^_^*)素晴らしいご縁に感謝申し上げます~
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長文になりましたが、読んでくださって、ありがとうございます♪
珊瑚
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